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第45話 私の汗の匂い、展示テーマにしていい?

last update publish date: 2026-09-22 15:32:45

第45話 私の汗の匂い、展示テーマにしていい?

 陽菜が交流祭で自分の匂いの話を出したいと言った翌日。

 俺は朝から、そのことを考えていた。

 反対ではない。

 少なくとも。

 反対しないと決めている。

 ただ。

 心配ではある。

 かなり。

 陽菜は高校時代。

 同級生の男子から汗の匂いをからかわれた。

 たった一言。

 でも。

 その一言のせいで。

 制汗剤。

 ボディシート。

 人との距離。

 陸上部の練習後。

 いろいろなものが変わった。

 今は。

 少しずつ違う。

 前ほど自分の匂いを嫌っていない。

 でも。

 完全に平気になったわけではない。

 その話を。

 大学の交流祭へ出す。

 匿名とはいえ。

 人に読ませる。

「……本当に大丈夫なのか」

 講義中。

 気づいたら小さく呟いていた。

「香坂」

「何」

 隣の蒼が見る。

「今何か言った?」

「独り言」

「彼女?」

「何で分かる」

「お前最近悩みの九割彼女だろ」

「そんなに?」

「体感」

「残り一割」

「フェチ研」

「ひどい大学生活だな」

「本人楽しそうだからいいけど」

 蒼はノートへ視線を戻す。

「何悩んでんの」

「交流
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